自分に厳しくするために

自分に厳しくすることは、とても難しいことだと思います。大人でも難しいのですから、子供にはもっと難しいことだと思います。しかし、自分に厳しくできる子は、自分に甘い子と比べて成長スピードがまったく違います。子供たちの勉強の様子、成績の変化を見ていると、それが本当によくわかります。

学校の定期テストなどについて、成績が上がらない子に共通する特徴があります。それは、脳に負担のかからない、楽な勉強に逃げてしまうということです。それが分かりやすい形で表れるのが、暗記系科目での取り組みです。例えば英単語を30個覚えるとします。自分に厳しく勉強できる子は、10分あればすべて覚えられます。自分に甘い子は、30分あってもほとんど覚えられません。原因は記憶力の差ではありません。なぜなら、自分に甘い子であっても、強制されると10分で暗記できるからです。塾の英語の授業では、毎回20~30個の英単語に加え、教科書本文の暗記、重要文暗記を行なっています。その際こちらでやることは、暗記時間、テスト時間を指定し、その時間内にすべて覚えるように指示するだけです。10分の制限時間では、ほとんどすべての子が20個の英単語を暗記できます。もちろん個人差はありますが、あったとしても1~2問程度の差で、ほとんど差はつきません。つまり、強制された状況下では、暗記力にほとんど差が生まれないのです。

しかし、塾で暗記を行わず、宿題として20個の英単語を覚えてくるように指示すると、ものすごい差が生まれます。宿題をやっていない子は論外としても、宿題をやっているのに、5問以上間違えてしまう子がいます。授業ではわずか10分ですべて暗記できるのに、宿題になると突如できなくなってしまうのです。「家で勉強した時点では暗記できているが、塾でテストをやる時には忘れてしまっている」と言う子もいますが、「家で勉強した時点で暗記できていない」というのが事実だと思います。なぜなら、塾で勉強した単語は数日経っても覚えていられるからです。

「塾の授業だと短時間で暗記でき、ある程度長い時間覚えていられるのに、自分だけで勉強するとほとんど暗記できない」というタイプの子は、実はとても多いです。半分くらいの子がそうであるように思います。ここで忘れてはならないのは、そのような子達は、決して勉強の方法が分からない訳ではないということです。なぜなら、塾の授業の時とまったく同じように勉強すれば良いだけだからです。「暗記時間を決めて、その間集中して暗記し、確認テストをやる」を、自分の机でやるだけです。「勉強の方法が分からない」という言葉の裏には、「自分は最大限努力しているが、勉強の正しい方法を教えてもらえていないばっかりに、テストで点が取れない」という被害者意識があります。そうした被害者意識を増長させるような対応は絶対に子供達の為にならないと考えていますので、努力を当たり前のこととして受け止める生活習慣をつくる必要があると思います。

自分に厳しくできる子と、そうでない子の差というものは、成績に決定的な差を生みます。この問題を解決しなければ、成績は上げられません。自分に厳しくできる子は、勉強した時間だけ成績が上昇しますが、自分に甘い子は、何十時間勉強しても成績が上がりません。S.Tとしては、この問題を全力で解決したいと考えております。
自分に甘い子を変えるために必要なことは、強制力だと思います。自主性を重んじることで成長したり、褒めて伸ばすことができる子というのは、ある程度自分に厳しい子です。自分に甘い子に対してそのように接しても、「このままでいいんだ」と思ってしまうだけです。そのため、ある程度の強制を加えねばならないと思っています。

先月より塾では、「英語、数学のテストで不合格だった子は、後日塾に来て勉強」という取り組みを始めました。この強制力を加えた結果、テストの難易度は変わらないにも関わらず、正答率は30%以上上昇しました。さらに、それまではいつも半分以上間違えていた子が、全問正解できるようになりました。

しかし、まだまだこの取り組みは甘いと感じています。そのため、期末テストが終了した時点で、新たな取り組みを実施していきます。
それは、遅刻、欠席、宿題、忘れ物、テスト合否など、努力に関わることをポイントで評価し、その結果をクラスの連帯責任とすることです。テスト合格(+4点)、テスト不合格(-4点)、無断遅刻(−2点)、宿題実施(+2点)、宿題忘れ(−2点)などと点数化していきます。クラス全体のポイント数があるレベルまでたまればメリットがあります。そのため、自分自身の怠惰さが周囲に迷惑を与え、逆に勤勉さが周囲に貢献できるという、社会生活と同じ仕組みにします。自分自身に厳しく接することが出来ている子には、その子のやる気を引き上げるために、塾としてきちんと評価していきます。一方で、クラスのポイントを減らしてばかりの子については、その子のだらしなさを克服するため、それなりの対応をとっていくつもりです。

自分に甘いという状態を変えるには、ある程度の圧力が必要だと考えております。そのため今後もS.Tでは、この仕組みを整備・強化していきたいと思います。

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