継続の難しさと偉大さ

ものごとを成し遂げる際の一番の壁は、継続であると思います。
やる気をもって始めたことでも、時間が過ぎるにつれてやる気は減退していき、いつの間にかやらなくなってしまいます。勉強も、運動も、ダイエットも、禁酒や禁煙も、続けていくことは本当に難しいです。それが自分自身にとって良いことだと分かっていても、誘惑に負けてしまい、気がつくと元の生活に戻ってしまいます。

私はジョギングをライフワークとしていますが、寒い日や風が強い日はどうしても走りたくなくなります。そしてびっくりすることに、いくらでも言い訳が思いついてしまうのです。「他にやらないといけないことがある」、「仕事で疲れている」、「忙しい」、「時間がない」、「眠い」、「寒い」、「やる気が出ない」、「昨日頑張ったから今日はいいか」、「明日頑張ればいいか」、「あんまり頑張りすぎるのはかえって良くない」、「調子が悪い気がする」、「1日くらいサボっても変わらない」、「オリンピックに出るわけでもないし」、「もっと他のことに時間を使った方が良いのではないか」、などなどです。

以上の言い訳はほんの一部です。実際には状況に合わせてもっと複雑な言い訳を考え出してしまいます。なぜこうも毎回毎回違う言い訳が思いつくのか不思議になります。言い訳選手権があればなかなか良い成績が収められるかもしれません。しかし、このような誘惑に打ち勝って走り終わったあとは、「やっぱり走って良かったな」と思います。「走らなければ良かった」と思うことはまずありません。走る前に考える様々な言い訳は、楽な方向に逃げたがる本能のようなものだと思います。本能に負けずに我慢して続けられなければ、能力を上げることはできないと思います。一流と言われる選手たちでも、練習を毎日継続することは難しいそうです。ランナーにとって一番難しいことは、朝起きてランニングシャツに着替え、家の外に出て最初の一歩を踏み出すまでだそうです。そこを乗り越えるまでの大変さは、一流ランナーであっても市民ランナーであってもまったく変わりないそうです。

勉強についても同じだと思います。勉強において最も困難な瞬間は、机に向かうまでです。テレビや携帯電話、ゲームやごろ寝から自分を引きはがし、机に向かい、テキストを広げてペンを持つまでが一番大変です。勉強ができない子の多くは、勉強机に向かうまでのハードルを乗り越えられません。そのような子達はよく、「勉強の方法が分からない」、「忙しい」、「時間がない」、「問題文の意味が分からない」、「やる気が出ない」、「疲れている」、「勉強なんて将来役に立たない」、「自分には才能がない」などなどの言い訳をします。しかし、これが楽しいゲームであれば、「やり方が分からなくても」、「疲れていても」、「忙しくても」、「時間がなくても」、「将来役に立たなくても」、「才能がなくても」、何とかやろうとするものです。勉強もゲームも個人の能力差によってクリアするまでに必要な時間は異なりますが、毎日ずっと続けていれば、どちらも必ずクリアできます。やり方や才能が重要なのではなく、それを継続してやり続けられるかが大事なのです。子供たちは様々な言い訳を駆使して大人を困らせたり、納得させようとしたり、理解してもらおうとし、何とか自分が勉強しなくても良いように考えをめぐらせます。これまで無数の言い訳をしてきた私からすれば、言い訳をすることで苦しみから逃れようとする子供たちの気持ちがたいへん良く分かります。一方で、継続の偉大さを日々痛感してもいます。そのため、教師として、大人として、子供たちの怠惰や言い訳は全力で矯正していかねばならないと思っています。

S.T進学教室が生徒たちに伝えたいことの一つに、忍耐して継続することの重要性があります。どんなに優れた勉強法を知っていたとしても、忍耐して継続できなければまったく成果は出せません。逆に、多少勉強方法が非効率であったとしても、忍耐して継続していればそれなりの結果が出せるのです(もちろん塾としては、効率的なやり方を指導します)。

塾としては、継続することで得られる結果の偉大さ、継続することで得られる精神的強さを伝えていきたいと考えています。それを伝えていくためには、我々教師自身が仕事や勉強などにおいて、忍耐をもって継続していかねばならないと考えています。そして5教科の勉強というものは、忍耐力と継続力を鍛える上で格好の材料になります。忍耐と継続ができれば、どのような時代であっても、決して能力が高くなくても、しっかりと生きていくことができると思います。

子供たちに継続、忍耐を実践してもらうために、時に楽しく、時に厳しく、忍耐強く、諦めず、試行錯誤しながら、大切なことを伝え続けていきたいと思っております。 seo company usa

チームの方が頑張れる

マラソンのカナダ代表のコーチは、個人競技のマラソン選手がなぜチームを必要とするのかを説明しています。それはごく単純なことで、一人だけでトレーニングするよりも、同じ目的を持った集団の中でトレーニングをしたほうが頑張れるからだそうです。チームメイトがいなければ、一流の素質を持った人間であっても、平凡な選手で終わってしまう可能性が高いそうです。

チームトレーニングの場合、実力の差があったとしても、なるべく同じメニューをこなします。個々がそれぞれの能力に応じたメニューをこなし、コーチにマンツーマンで教えてもらう方が合理的な練習に思えるのに、なぜあえてチームとして同じメニューをこなそうとするのでしょうか。それは、個々がバラバラの練習をしていると、チームとしての一体感が生まれず、チームが生み出す大きな力を利用できないからだそうです。一人きりでどんなに合理的なトレーニングをやろうとも、チームトレーニングにはかなわないそうですが、その最大の理由は、一人だけではやる気や忍耐力が持続できないからです。そうであるがために、オリンピックレベルの選手であっても、なるべくチームに所属して練習をしようとし、実力に大きな違いがあったとしても、なるべく同じ練習メニューをこなそうとします。

全員が同じ練習メニューをこなすことは、無駄が多いように思えます。一人ひとりの実力に合ったメニューをつくり、それを個別でやった方が成果が出る気がします。しかし実際は違うようです。一流選手であっても弱い人間に変わりはなく、仲間の存在なしでは大きな成果は得られません。また、同じメニューをやっているように見えても、実力によってメニューの達成度には差が生まれます。10kmを走る練習をしたとしても、28分で走る選手もいれば、33分で走る選手もいます。遅い選手のせいで5分が無駄になると考える人がいるかもしれませんが、チーム練習がもたらすメリットに比べれば、そのようなタイムロスは小さな問題に過ぎません。トップクラスの選手が自分より実力が低い人しかいないチームであっても所属し続けるのは、一人でやるよりも断然良い練習ができるからなのです。

前置きが長くなってしまいましたが、S.T進学教室も、チームトレーニングをモデルにするべきだと考えています。場合によっては個別で指導する必要がありますし、個人面談をやったり、個別にアドバイスをしたり、個別メニューを設定することもありますが、基本はやはり集団授業が重要だと考えています。それこそが子供たちの実力を発揮することにつながると考えるからです。

成績が伸びない最大の原因は、分からない問題があったり、勉強方法が分からないからではありません。やる気が持続せず、我慢して勉強を続けられないからです。オリンピックに出るような一流選手でさえやる気と忍耐力を持続するのが難しく、だからこそ何らかのチームに所属しているのに、小学生や中学生が自らやる気をもって勉強に取り組むことは本当に難しいことです。仮にチームに所属したとしても、一人で練習していてはやる気を高めることはできません。教師がいれば一人ではないように思えますが、教師と生徒とでは立場が違い、やる気が生まれるきっかけにはなりません。同じ境遇で、同じように練習し、同じ目標に向かう仲間こそがチームメイトなのです。個別指導が最良の教育機関と成り得ないのは、チームトレーニングの良さを排除してしまっているからかもしれません。今回の冬期講習で中3生が140時間の勉強に耐えられたのは、まさにチームトレーニングであったからだと思っています。

S.Tはあくまでチームトレーニングをモデルとして集団授業を大切にし、生徒の実力を最大限に発揮できる環境をつくっていきたいと思います。そのために、生徒一人ひとりの特性やクラスの特性をしっかりと把握し、それぞれの実力が発揮できる授業メニューを考えていきたいと思います。あと1ヶ月あまりで学年末テストがありますが、テスト対策授業でもチームトレーニングの良さをなるべく生かし、全員の成績アップを目指していきたいと思います。

挨拶の徹底

新年最初の授業において、30分ほどかけて授業の中で生活態度に関する授業を行いました。その際行なった授業内容についてご紹介させて頂きます。<>内は授業の中で話した内容です。

<ある大学の駅伝部は、大変な弱小チームでした。
レースに出ても他の大学に勝てませんでした。部員の多くも、この駅伝部は弱いのが当たり前だと思っていました。しかし、キャプテンはこの弱小チームを何とかしたいと考えました。
そのため、キャプテンはあることをきちんと行うことから始めました。すると、部活の雰囲気はどんどん良くなり、練習も充実し、部活は少しずつ強くなっていったのです。>

Q、キャプテンがまず一番最初に、きちんと行おうとした事は何でしょうか?(授業の中では生徒達に自分の意見を書いてもらい、一人ずつ発表してもらいました)
A、あいさつ

<キャプテンがきちんと挨拶するように指示すると、駅伝部員は、「挨拶なんて前からやっている」と主張しました。するとキャプテンは、単に挨拶するだけではダメで、3つのことに気をつけるように言いました>

Q、挨拶をする際に気をつけるべき3つのこととは何でしょうか?(生徒達には自分の意見を書いて発表してもらいました)
A、相手の目を見る、聞き取り易い大きさで言う、きちんと立ち止まる

*良い意見がたくさんありましたので、併せて紹介させて頂きます:相手よりも先に挨拶する、笑顔で挨拶する、気持ちを込めて挨拶する、明るく挨拶する

<キャプテンが3つのことをしっかりと守って挨拶をするように言うと、部員は、そもそもなぜ挨拶をしなければならないのか、とキャプテンに尋ねました。挨拶と駅伝とはまったく関係がなさそうだったからです。挨拶をしても足が速くなるわけではありません。しかし、キャプテンは挨拶をきちんと行うことは、駅伝で強くなるためには絶対に必要なことであると主張しました>

Q、なぜ挨拶は大切なのでしょうか?(生徒たちには再び自分の意見を書いてもらいました)
A、挨拶をすることは、相手の存在を認めてあげることだから。挨拶をしないことは、その人の存在を無視することと同じだから。

<人間は、人から認めてもらうことでやる気を出し、努力し、成長していきます。テストの成績が上がったとき、お父さんやお母さんから褒めてもらうと嬉しいはずです。それは、自分のやった事が、人から認められているからです。もしも成績が上がっているのに、まったく認めてもらえずに無視されたら、やる気など出ません。認めてもらえないのだったら、サボってしまおうと考えてしまうかもしれません。このように、人から認めたり、人を認めることによって、人間はより成長し、人間関係は良くなっていくのです。

挨拶は、「私はあなたの存在を認めましたよ」という合図になります。挨拶とは、相手の存在を認める最も分かりやすい方法です。これといって相手を認めるような話題がなくても、あいさつをすれば相手の存在を認めることになります。逆にあいさつをしなければ、その人の存在を認めてあげていないことになります。もしも知り合いに会ったとき挨拶をしなければ、その人の存在を無視していることと同じです。「私はあなたの存在を認めていません」という暗黙の意思を伝えることになってしまいます。あいさつは、年齢や性別に関係なく、いつでもどこでも誰とでもできてしまう便利な言葉です。だからこそ、世界中のどの国に行っても挨拶があります。

人を認め、人を大切に扱う人は、人からも大切に扱われます。勉強も部活も、仲間同士がお互いを認め合っている組織は必ず成長します。お互いがきちんとあいさつをして、お互いを認め合っている組織は、そうでない組織よりも絶対に良い結果を生み出します。きちんとした挨拶は、今からすぐに始められることです。自分のために、みんなのために、恥ずかしがらず元気に挨拶しましょう>

単に頭で理解するだけではダメなので、全員で起立して、挨拶の練習を実施しました。
「おはようございます」、「こんにちは」、「こんばんは」、「ありがとうございます」を5回ずつ唱和しました。その後、生徒一人ひとりが先生役として発声し、それに続き全員で発声しました。

以上で挨拶の授業が終了しました。本当に勉強ができる環境を考えたとき、お互いがしっかりと挨拶を交わす環境は大変重要であると思います。ある中2の子が、「すべては挨拶から始まる!」と言ってくれましたが、まったくその通りだと思います。あいさつという簡単な相互承認が、より高度な相互承認につながっていくのだと思います。そのため、塾や学校だけではなく、家や近所でも、常に挨拶できるように心がけてもらいたいと思います。

これからも授業の中で挨拶の重要性について何度も触れていきます。また、整理整頓など、その他の生活態度についても一つずつ改善していきます。

2013年の抱負

新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

新年を迎え、新生S.Tとして間もなく5年目を迎えます。ここまでやってくることができたのは、ひとえに皆様のご理解とご協力があったからだと感じております。
子供たちの学力を上げ、人間的な成長につながる授業をするために、2013年も全力で授業の充実に取り組み、より良い塾をつくるために一生懸命やらせて頂きますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

子供たちの学力を上げるために、塾として子供たちの生活面などにも踏み込んでいきたいと考えております。ポイント制や補習制度など、昨年より新たな取り組みを開始しましたが、この方向性をさらに強化していきたいと考えております。

S.Tが子供たちの生活面に踏み込んでいこうと考えているのは、学力向上のためには、正しい生活習慣が欠かせないものであると感じているからです。整理整頓、あいさつ、時間厳守などの基本ができていないことは、学力向上にとって大きな障害となります。勉強というものは、やれと言われたことをやることが基本です。自主性は大切ですが、小学生、中学生に自主性を期待するのは難しいです。やはり口うるさく勉強しろと言わねばなりません。

言われたとおりにやる、ということは、簡単なようで非常に難しいことです。難しいが故に、やっているフリをしてごまかそうとしてしまうことがあります。しかし、難しくてもズルをせず、なるべく自分の力でやり遂げようと頑張れる子は、必ず学力が向上します。言われたとおりに頑張れるのか、そこから逃げ出そうとしてしまうのかは、道徳心やモラル、礼儀や生活態度によって育まれるのだと思います。強い部活動のチームは必ずしっかりとしたルールを持って行動していますし、サービスの行き届いたホテルなどの企業は、組織の中で厳しい道徳基準を設けています。そのようなルールを設けるのは、内容の濃い仕事をするためには、高いモラルや道徳心が不可欠であるためだと思います。

塾においても、事情はまったく同じだと思います。遅刻や欠席が多く、あいさつや返事や言葉遣いがきちんとできておらず、宿題がいい加減で忘れ物が多く授業態度が悪ければ、学力は向上しません。このようなことは勉強以前の問題であり、そのような問題に踏み込んでいくことは学習塾の範疇外かもしれません。しかし、子供たちの学力を上げることが使命である以上、その前に横たわる問題に取り組むことは、避けては通れないと思うようになりました。

学力と道徳心とは無関係なもののように思えます。学歴が高くても悪いことをする人はいます。しかし、勉強というものはある程度自分に対して厳しくなければ成立しませんし、そのためには最低限の道徳心(できたフリをしない、自分を甘やかさない、ズルをしない、期限や約束を守る)が必要なことも確かです。そうした道徳心を支える最も基礎的なものが、あいさつ、整理整頓、言葉遣い、時間厳守などであるのだと思います。

S.Tはより良い学習環境を目指していますが、ただ単に設備や教材を充実するのではなく、勉強で最大限に効果を発揮できるような生活態度を徹底していくことも、より良い学習環境につながっていくのだと思っております。そのような学習環境をつくることを本年初頭の抱負として、日々精進していきたいと存じます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。